仙石浩明の日記

2006年4月25日

面接FAQ: 何か質問はありませんか?

弊社の面接で(私に)よく聞かれること、 面接官自身が語る面接攻略法の二回目。

面接を受けに来て、なにも質問しようとしない人がいます。 面接を受けに来た人(応募者)にとっては、 初めての会社であるわけで、 その会社については知らないことだらけなはずです。 それなのに一度も応募者の側から質問しようとしない場合は、 面接を終了する前に、 「何か質問はありませんか?」という質問をすることになります。 それでも何も質問してもらえないのは、 応募者の関心度の順に

  1. その会社に興味がない
  2. 興味はあるのだけど、当座知りたいことは分かったので満足
  3. 知りたいことはまだあるのだけど、質問できない

という理由が考えられるでしょう。 (1) は、面接官が応募者に対して会社の魅力を充分に説明できなかった、 ということなので、反省すべきは応募者ではなくて面接官(つまり私)のほうですね。 なので、ここでは (2) と (3) についてのみ考えます。

まず (2) ですが、面接はせいぜい 1時間、長くても 2時間程度なわけで、 そんな短い時間でどれだけのことが分かるというのでしょう?

蛇足ですが、私がケイ・ラボラトリー (KLab の旧社名) の立ち上げに 参加するときに受けた面接 (つまり私が応募者の立場だった最後の面接) は、 話が盛り上がって話し込み、気付いたときには 6 時間が経過していました。 ここまで長いと、非常識かも知れませんね。(^^;)

分かっていないのに分かったつもりになってしまう、 これは技術者にとって致命的なことです。 どこまでも自分が分かっていないことを自覚し、 探求し続ける習慣が無ければ、スキルアップは覚束ないでしょう。

したがって面接官としては、この応募者には「伸びしろ」がもうあまりない、 つまり現状のスキル以上のものは期待しにくいと判断せざるを得ません。 現在のスキルのままで活躍して頂けると判断する場合は採用しますし、 そうでない場合は不採用となります。

一方 (3) は、技術者としては可能性があるが、コミュニケーション能力が低い、 という場合です。 もちろんコミュニケーションというのは双方向のものなので、 質問しにくい雰囲気にしてしまった 面接官の側に非がある可能性も否めないのですが、 質問しやすい環境でないと質問できないというのも困りものです。

とはいえ、技術と違ってコミュニケーション力は歳をとってからでも習得できます。 コミュニケーション能力が皆無でも、技術者としての素質があるかたには 是非入社して頂きたいですし、 実際面接時にコミュニケーション能力がゼロだった人 (面接の時、ほとんど話すことができなかった) が 入社後大活躍している例もあります。 もちろん仕事を円滑に進めるにはコミュニケーション力が高い方が いいに決まってますので、 例えば

質問力―話し上手はここがちがう
齋藤 孝 (著)
筑摩書房 ; ISBN: 4480816267 ; (2003/03)

などを読んで「質問する力」を伸ばしていって欲しいと思っています。

Filed under: 技術者の成長 — hiroaki_sengoku @ 08:30

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