仙石浩明の日記

2006年5月6日

stone 2.3a リリース

stone 2.3a をリリースした。 stone 2.3 からの変更点は以下の通り。

二重 free するバグの修正

stone 2.3 における最も重大なバグ。 同時に大量に socket を close する、という利用パターンにて、 二つのスレッドが同時に同じ ExBuf に対して ungetExBuf を行なってしまうために、 二重 free が起きてしまう。 stone.c 2.2.1.11 で修正 (わずか一行の修正だが極めて重要)。

Pair を thread で処理しているときは scanClose 対象から外す。

thread 処理中は、そもそも close 要求が出ていないわけで、 当然 scanClose 対象から外れるはず、と思っていたが、 thread 処理中に proto_close をセットすることもあるわけで、 dowrite が ungetExBuf を呼ぶタイミングと、 scanClose が freePair を呼び出して ungetExBuf を呼ぶタイミングとが 重なる可能性があると思われるので、その防止策。

socket を close しないバグの修正

SSL_accept に失敗したとき、すなわち TCP レベルでの accept は成功したが、 続く SSL ハンドシェークで失敗した時に、 中継先の socket が open しっぱなしになるバグ。 これは、中継元 socket の accept に成功した時点で、 中継先の socket を open するが、 SSL_accept に失敗したときに close していなかったために起きた問題。 stone.c 2.2.1.8 で修正 (これもわずか一行の修正だが重要)。

SSL ハンドシェークを行なわない TCP レベルのヘルスチェックを stone の中継元ポートに対して行なったとき、 stone が open した socket がどんどん増え、 too many open files エラーが起きて accept 出来なくなったことにより発覚。

SSL_accept に失敗したとき、pair2 側に close 要求出すのを忘れていた。 SSL_accept に時間がかからない時 (localhost からの接続時) は、doaccept 内で freePair するので問題にならないが、 SSL_accept に時間がかかる時は、doReadWrite 内で p[i]->proto |= proto_close; するので、この時 p[1-i]->proto |= proto_close; も行なう必要がある。

epoll 対応 (select 版も大幅に性能向上)

select(2) の代わりに epoll(2) も利用できるようにした。 コンパイルオプション「-DUSE_EPOLL」をつけることにより epoll 版を make できる。 linux 2.6 以上のカーネルと、 glibc 2.3 以上が必要。

epoll 対応のため、stone のコード全体の見直しを行なった。 結果、(epoll を使わない) select 版も大幅にパフォーマンスが向上した。 「stone 2.3 が遅い理由」および 「stone 2.3a (候補) ベンチマーク」を参照。

アドレスキャッシュ機能の実装

Windows 2000 などで、gethostbyname が遅いという問題があるようなので、 proxy で resolv した IP アドレスをキャッシュする。 stone.c 2.2.2.11 で実装。

unix domain socket で uid 等の取得

SO_PEERCRED 参照。

  <host>:<port>/http <sport> <request> [<xhost>...]

http リクエストにのせて中継します。<request> は、 HTTP 1.0 で規定されるリクエストです。 リクエスト文字列中、 「\」はエスケープ文字であり、 次のような置き換えが行なわれます。

  \u   接続元のユーザID (番号)
  \U   接続元のユーザ名
  \g   接続元のグループID (番号)
  \G   接続元のグループ名

stone.c 2.2.2.18 で実装。

ミリ秒単位のログ出力

stone.c 2.2.2.12 および stone.c 2.2.2.17 で実装。

health HELO コマンドの分割

stone.c 2.2.2.13 で実装。

Filed under: stone 開発日記 — hiroaki_sengoku @ 20:54

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