仙石浩明の日記

2008年12月29日

香港の旺角電腦中心で NetBook OLEVIA X10A-1160 を買ってみた

香港の旺角電腦中心 (Mongkok Computer Centre) の 4階 (香港の呼び方だと 3樓) 320號にあるパソコンショップ 「道亨顧問有限公司」 (Dorman Consultants Limited) で、 NetBook OLEVIA X10A-1160 を HK$2880 (約 33,000円) で売っていた。

Olevia X10A 10.1" notebook

Olevia X10A 10.1" notebook

Operation SystemLinux (Windows Compatible)
ChipsetIntel Atom N270 1.6GHz
BIOSPhoenixBIOS 1.0.00-31
Memory1GB DDR2
LCD10.1” 1024x600 SVWGA
HDD160 GB (SATA) WD1600BEVT
I/OD-sub*1 , USB 2.0*3 , Mic-in
Headphone, LAN
BatteryLithium-Ion 11.1V 2.2Ah (3 cells)
Webcam1.3M Webcam
SoundStereo speakers
Dimension26.5*18.5*2.5cm
Weight~1.3 Kg (including 3 cells battery)

物価が安い香港と言えど、HK$3000 以下の NetBook というと EeePC 701SDX あたりになってしまうわけで、 メモリ 1GB, HDD 160GB の Atom N270 で HK$2880 というのは興味深い。 その場で悩み込むこと数分間。 店員がべらべら説明を始めたが、広東語なので何も分からない (^^;)。

同等スペックの NetBook としては、 例えば acer Aspire One AOA150 がある。 メモリ 1GB, HDD 160GB, Atom N270, WSVGA, 無線LAN あたりは同等で、 違いは Aspire One AOA150 の方が若干小さく (画面サイズも 1インチほど小さい)、 LAN が 100Mbps (X10A は 1Gbps) で、 Webカメラの画素数が 30万画素 (X10A は 130万画素) である点など。 Aspire One AOA150 の最安値は 35000円くらい?

何より OS が Linux というのがいい。 香港版の Windows XP なんて広東語を喋れない私には無用であるわけで、 HK$600 くらいはする Windows XP ライセンスが付いた PC は避けたいところ。 一応 「Windows Compatible」 を謳っていて 「Designed for Microsoft WindowsXP」 シールも貼ってある。

買う一歩手前まで行ったのだが、最後の背中のひと押しが無かったのと、 妻がホテルで待っているというのがあって、 これから帰る旨を電話で伝えて、 後ろ髪を引かれつつお店を後にした。

ところが

1階まで階段を降りて旺角電腦中心を出ようとしたら、 入口のところで Olevia X10A の屋外展示を行なっていた。 4階の店頭では数多くの PC の内の一台という感じで、 Olevia X10A を売っていたが、 ここでは Olevia X10A だけ。 つい 30分ほど前にここ (旺角電腦中心の入口) を通ったときは何もやっていなかったので、 今まさに展示を始めたばかりのように思われる。 展示に気付いて足を止める人が周囲にどんどん増えてくる。

配ってるチラシ ↓ に、「迎接白色聖誕」などと書いてあるから、 クリスマスキャンペーンなのかも。

Olevia X10A flier
後日、 総販売代理店である SCHOT (South China House Of Technology consultants ltd., 南中國科技顧問有限公司) の Web ページを見てみると、 OLEVIA X10A 10吋Notebook 震撼推出 迷你簡約純白 迎接白色聖誕 などと書いてある。 そして発表日は、 私が旺角電腦中心でキャンペーンを見た日と同じ 12月 22日だった。

Atom N270 1.6GHz は雙核心 (dual core) じゃないだろ~ と思いつつも、 確かにこの値段は悪くないし、 キャンペーン当日に居合わせたのも何かの縁と思い、買うことに決めた。 妻に電話で、これから PC を買うので少し帰りが遅れると話してから、 スタッフに買う旨を伝えると、エレベータで 4階に連れていかれて、 先ほど私が買おうか買うまいか悩んでいた、 道亨顧問有限公司 Dorman Consultants Ltd の店頭 ↓ に戻る。

Dorman Consultants Ltd

実は私は海外の店頭で PC を買うのは初めてで、スタッフ ↑ が箱を開けて PC を取り出し、 電源を入れて動作を確認してくれと言ってきたので、少々戸惑う。 確認が必要なほど信頼ができないものなのか? 周辺機器などを米国で買ったことなら何度でもあるが、 購入した製品の箱を店頭で開けて確認を求められた経験は一度もない。 が、せっかくなので液晶のドット抜けが無いか目を凝らして確認させてもらった。 OS は Ubuntu 8.04 LTS だった。 これなら言語設定を変更するだけで日本語で使えるはず。 一応 WindowsXP 用のドライバが入った CD-ROM も渡してくれた。

ホテルに戻ってさっそく動かしてみる。 ユーザ 「olevia」 で自動ログインする設定になっていた。 [System]→[Administration]→[Language Support] を選んで、 「Supported Languages」 の中から「Japanese」 にチェックを付けて、 「Apply」 ボタンを押す。 すると Ubuntu では当然のことながらパスワード入力を求められるが、 困ったことにユーザ 「olevia」 のパスワードが分からない (^^;)。 しばらくパスワード ハックよろしく思いつく限りのパスワードを入力してみたが、 いずれもダメ。

マニュアルのどこかにパスワードの初期値に関して記述がないかと思ったのだが、 ユーザ 「olevia」 だから Ubuntu のマニュアルを探しても無駄だろうし、 かといって Olevia 固有のマニュアルはどこにも見当たらない。 仕方ないので最後の手段、 USB メモリから起動して、 /etc/shadow の中の olevia のパスワードを削除する、 という方法でパスワードを設定し直した。

というわけで無事日本語環境に切替えることができて、 ごくごく普通の Ubuntu マシンとして使えるようになった。 キーボードは英語の刻印のみなので、 ぱっと見には中国向け PC とは思えないくらい。 電源アダプタは 100-240V 対応で、 電源コードのプラグこそ BF タイプではあるものの、 よくあるメガネ型コネクタなので、 日本の電源コードを代わりに使うことができる。

香港の電源プラグが BF タイプという (世界全般から見ると) やや特殊なタイプであるためか、 電脳街に限らず至るところで電源プラグの変換アダプタを売っている。 私は、鴨寮街で買った。 HK$5 だったが、ものは試しと値切ってみたら、HK$4 (46円) になった。

ネジ一つで裏面パネルを外すことができて、 写真 ↓ 左側上から CPU のヒートシンク, メモリ, 無線LAN モジュール (VIA VT6656)、 そして右側には 2.5 インチ HDD が見える。

Olevia X10A back panel

無線LAN モジュールには、 Model: VNT6656GEV00 と書かれている。 若干モデル番号が違うが、 VIA Networking VNT6656G6A40 54 MBps Wireless USB Module (US$36) と同等のもの (ただしコネクタ形状が USB には見えない) と思われる。 このモジュールは Ubuntu 8.04 では未サポートで、 Building the VT6656 Linux Driver for Ubuntu に書かれているように、 VIA が公開している VT6656 WLAN Linux Driver Source を元にカーネルモジュールを make する必要がある。

Olevia X10A にプレインストールされている Ubuntu には、 このカーネルモジュール vntwusb.ko が含まれていた。 おそらく同様の方法で make したカーネルモジュールなのだろう。
[システム]→[ハードウェア・ドライバ] を見ると、 プロプライエタリなドライバとして、 「VIA Networking Wireless LAN USB Driver」 が有効になっている。

1/2 追記:

コメント欄で、この PC は SOTEC C101W4 と同じと教えていただいたので、 ビックカメラ ラゾーナ川崎店で見てきた。 なるほど、天板のデザインが若干違うのと、 日本語キーボードである点を除くと、そっくりである。 店頭価格は 49,800円だった。 ちなみに、ビックカメラ.com だと SOTEC C101W4 は 44,800円。

SOTEC C101W4 minimumPC 10.1型ワイド液晶

Operation SystemMicrosoft Windows XP Home Edition SP3
ChipsetIntel Atom N270 1.6GHz
Mobile Intel 945GSE Express(945GSE+ICH7-M)
BIOSPhoenixBIOS 1.0.00-24
Memory1GB DDR2 (533MHz 動作)
LCD10.1” 1024x600 SVWGA
HDD120 GB (SATA 1.5Gb/s, 5400rpm)
I/OD-sub*1 , USB 2.0*3 , Mic-in
Headphone, LAN
BatteryLithium-Ion 11.1V 2200mAh, 動作 約2.1時間
Webcam1.3M CMOSセンサー搭載 Webcam
SoundStereo speakers
Realtek ALC888 オーディオコーデック(HD Audio 準拠)
LANRealtek RTL811B ギガビット イーサネット コントローラ
(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T)
キーボード日本語キーボード(17.5mmピッチ、2.0mmストローク)
Dimension26.5*18.5*3.1cm
Weight1.2 Kg (including 3 cells battery)

ほとんど差異がない中で、 ハードディスクの容量が 120GB (OLEVIA X10A は 160GB) になっているのが目を引く。 いまどき 120GB でも 160GB でもコスト的な差はほとんどない (最安値で比較すると、WD1600BEVT が 4670円に対し、WD1200BEVT が 4966円と、 むしろ 160GB の方が安い) だろうに、 あえて 120GB を採用しているのは上位機種 (R5シリーズは 160GB) と差別化するため?

他に、 キーボード (OLEVIA が英語で SOTEC が日本語)、 天板のデザイン、 SOTEC には Linux 版がない、という違いもある。 個人的には、Linux 版が選べて (つまり Windows ライセンス料が不要なぶん安い)、 英語キーボードな OLEVIA のほうが好ましい。

Filed under: ハードウェアの認識と制御,香港 — hiroaki_sengoku @ 08:25

2件のコメント »

  1. 初めまして~
    このPCはSOTECのC101W4と同じですね。
    私も持ってて、裏蓋開けた写真も同じです。
    ちなみに私は2GBに換装して使ってます(^^)

    コメント by ballanche — 2008年12月30日 @ 02:05

  2. なるほど、ソーテックだったんですね。チラシに「日本設計」って書いてあったから、どこが設計したのかと思っていました。
    現時点での C101W4 の最安値は 4万円くらいなので、WindowsXP ライセンス料の分くらい高くなっている、ということでしょうか。

    コメント by 仙石浩明 — 2008年12月30日 @ 20:03

この投稿へのコメントの RSS フィード。

コメントする