仙石浩明の日記

2009年12月29日

香港で HSDPA つなぎ放題に挑戦 ~ 5日間で HK$178 (約2000円)

昨年、香港を訪れたときは、 ホテルに無線LAN があるから安心と油断していて、 事前に携帯電話でのデータ通信に関して下調べを怠っていた。 今年も同じホテル (油麻地という立地のよさと安さで選んだ) で、 ホテルの無線LAN は値段が高いことが分かっていたので、 今回こそは携帯電話で、 それも EDGE (GPRS) ではなく HSDPA でインターネットへつなぐぞっと、 渡港前に調べておいた。

まず、 昨年利用した中国移動通信Mobile Data Stored Value SIM Card は、 「*106*01#」 へダイヤルすると月額 HK$98 (約1100円) でつなぎ放題。 とても安いが、 EDGE (Enhanced Data Rates for GSM Evolution) なので最大でも 473.6kbps しか出ない (もっと遅いはず)。

Mobile Data Stored Value SIM Card

イマドキ EDGE の帯域ではつらい。 せっかく 3G な携帯電話 HTC P3600 を持っているのだから、 やはり HSDPA (High Speed Downlink Packet Access) を使いたい。 というわけで Hutchison 3CSL のデータ通信について調べた。

Hutchison 3 の HSDPA Broadband Access Rechargeable SIM Card だと、 設定無しでそのままデータ通信できて 1MB あたり HK$2 で、 一日 (0:00~23:59) の上限が HK$28、 一ヶ月 (開始日~翌月の同じ日の前日) の上限が HK$298。 データ通信のためのアクティベートが不要というのは魅力的。

一方、 CSL の Power Prepaid SIM Card だと、 1-Day Pass が HK$50、 5-Day Pass が HK$178、 30-Days Pass が $788。 それぞれ最終日 (1-Day Pass なら開始当日、 5-Day Pass なら開始日を 1日目と数えて 5日目) の 24:00 まで有効 (と説明書には書いてあるが、実際には 27:30 ごろまで使えた)。

Power Prepaid SIM Card

値段だけ見ると Hutchison 3 の方に軍配が上がるが、 香港在住の知人の話によると、 Hutchison 3 は安いが、 安定性は CSL が上とのこと。 うむむ... 悩ましい。

他に差がなければ、 私は安いほうを選んでしまうタチなのだが、 CSL には HK$1000 Prepaid SIM Card なるものがあって、 有効期限がなんと 2年。 ほとんどのプリペイド SIM カードは、 有効期限が半年なので、 年一度のペースで香港を訪れる場合だと、 毎回新しい SIM カードを買い直す羽目に陥る。 有効期限が 2年なら、 香港を訪れたときにチャージするようにすればずっと使える! と考えて、 (ちょっと高いが) HK$1000 Prepaid SIM Card を買うことにした。

HK$1000 Prepaid SIM Card

HK$180 の Power Prepaid SIM Card だと、 5-Day Pass (HK$178) をアクティベートすると残り $2 になってしまい、 すぐチャージが必要になる。 それならばいっそ HK$1000 にしてしまえっと思ってしまったというのもある。

後で分かったことだが、 SIM カードのチャージ方法の中には自動的に行なえるもの (Credit Card Automatic Top-Up Service) もあって、 これを使えば香港にいなくても有効期限が切れる直前にチャージを行なうことができる。 やり方は簡単で、 クレジットカードと身分証明書 (パスポートのコピーで OK だった) を持って 1010 Centre か one2free ショップへ行って手続きするだけ。 私は尖沙咀でたまたま (糖朝へ行った帰りに) 見つけた 1010 Centre で手続きしたのだが、 10分程度で済んでしまった。 こんなに簡単なら、 HK$180 の Power Prepaid SIM Card を Automatic Top-Up Service で使えばよかった。 とはいえ、 自動チャージが行なわれるようになるまで 2週間かかるそうなので、 HK$180 の Power Prepaid SIM Card に一度は手動でチャージしなければならない。

といったことを出発前に調べておいて、いざ香港へ。

香港国際空港に着いて、 第1ターミナル到着ロビーに出てすぐ、 スーツケースなど荷物を妻に任せて、 エスカレータで 7F の出発ロビーへ駆け上がって 1010 Centre へ。 パックツアー (といっても空港⇔ホテルの送り迎え以外は全日程終日自由行動) なのでツアーガイドが到着ロビーで待っているのだが、 SIM カードを買うだけならさほど時間はかからないし、 ツアー参加者が全員そろうまでには戻れるだろうと判断した次第。 昨年、香港を出国する際 1010 Centre の場所 (出発ロビーの一番奥、二つの出発ゲートの中間あたり) は把握しているので、 迷わずたどり着けた。

1010 Centre, Hong Kong International Airport

店員に SIM カードが欲しいというとすぐ 「New number ?」 と聞き返された。 到着していきなり出発ロビーへ SIM カードを買いに来る客が多いのか、 手慣れた対応 (どーせなら到着ロビーで売ればいいのに)。 あらかじめ HK$1000 Prepaid SIM Card と、 HK$88 の Power Prepaid SIM Card (妻の携帯電話用) を買おうと決めてきたので、 支払いを済ませるまで 1分とかからない。 とはいえ、 CSL の SIM カードを使うのは今回が初めてなので、 念のため HTC P3600 に HK$1000 Prepaid SIM Card を入れて使えるか確認。 駆け足で到着ロビーのツアー集合場所へ戻ったら、 まだ他のツアー客は全然集まっていなかった。

九龍市街へ向かうツアーバスの中で、 Power Prepaid SIM Card を Motorola ZN200 に入れて HTC P3600 の番号をダイヤルしたら無事つながった。 発信するだけでアクティベートできるので、 とても簡単。

後でよく考えたら、 妻の携帯電話用は Power Prepaid SIM Card の必要はなく、 Local Prepaid SIM Card で充分だった。 HSDPA は使えないが通話は $0.05/分 (Power Prepaid SIM Card の半額) で、 SIM カードの値段も HK$48 から (Power Prepaid SIM Card は $88 から)。

というわけで通話はすぐできるようになったが、 肝心なのはデータ通信。 24:00 より前に Mobile Broadband Service を開始すると、 24:00 になった時点で 1日分が終わってしまう恐れがあった (例えば 23:00 に使い始めると、 1-Day Pass なのに 24:00 までの 1時間しか使えない恐れがあるが、 本当にそうなるのか恐くて実験できない ^^;) ので、 24:00 を過ぎたのを確認してから挑戦。

Mobile Broadband Service を利用するには、 「179179」 にダイヤルした後、 音声メニューにて 「6」 を押せと、 SIM カードに付属していた説明書に書いてある。 実際に 「179179」 をダイヤルしてみると、 まず残度数と有効期限を発声したあと、 以下のようなメインメニューが始まる:

To recharge your recharge voucher, please press 1.
To enquire your phone number, press 2.
Sales products of report loss, press 3.
To apply value-added services and user guide, press 4.
Local call IDD and roaming call charges and user guide, press 7.
To change the language option, press 9.
To enquire about electronic promotional messages, press 0.

正直、 英語のヒアリングが苦手な私には聞き取るのがつらい。 何度聞き直しても完全には聞き取れないので、 間違っているところを指摘して頂けると幸いです (_O_)。

完全には聞き取れないとはいえ、 SIM カードに付属の説明書に書いてある 「6」 がメインメニューにないことは分かるし、 実際押してみるとメインメニューの発声が繰り返されるので 「6」 が無効であることは分かった (一瞬、携帯電話が HSDPA に対応していないためにメニューに HSDPA が出てこないのかと思って焦った)。

説明書をきちんとアップデートしておいてもらいたいなぁと思いつつ、 腰をすえてヒアリングに挑戦することにした。 聞き取れない部分が多かった (もう少しゆっくりしゃべって欲しい...) ものの、 「4」 を押せば 「value-added services」 のメニューへ移るのだろう、 ということだけは分かった。 そこで 「4」 を押してみると、 次のようなメニューが始まった:

Voice mail service, please press 1.
HSDPA, press 3.
GPRS, press 4.
BubbleTalk, press 5.
To return to main menu, press star sign.

こんなシンプルな単語の列挙すら、 早口で言われるとちょっとつらい。 聞き直すこと数度 (ボタンを押さずに放置していると再度メニューを読み上げてくれる)、 「3」 を押して 「HSDPA」 のメニューへ移る。

To subscribe 1-day pass for mobile broad band service, please press 1.
To subscribe 5-day pass, press 2.
To subscribe 30-day pass, press 3.
To return to main manu, press star.

「2」 を押して 「5-day pass」 を選び、 「本当にいいのか?よければ 1 を押せ」 と確認を求められるので、 それに応えて 「1」 を押すと、 2分ほどして次のようなショートメッセージ (SMS) が届いた。

From: 179179

Mobile Broadband Service is activated.
enjoy the super speed surfing experience now!

ここまでで 30分ほど費やしてしまった (音声メニューをヒアリングしていただけでなく、 SIM カード付属の説明書を隅から隅まで熟読していたため)。 まったく、真夜中に何をしてるんだと思いつつ、 続いて HTC P3600 の設定。

説明書に書いてある通り、 APN (Access Point Name) として 「CSLP2」 を設定する。 これで HTC P3600 単体としてはインターネットへつながるようになった。 HTC P3600 の WWW ブラウザで適当にあちこちのページを見た後に、 SIM カードの残度数を確認しても (「*109#」 にダイヤルすると、 SIM カードの残度数が SMS で知らされる) 度数が減っていないので、 ちゃんと Mobile Broadband Service を利用できているようだ。 次に、 PC からインターネットへ接続しようとして、 はたと困る。

Windows Mobile 携帯電話って、どうやってモデムとして使うんだっけ?

私は普段 W-ZERO3 を使っている。 W-ZERO3 も Windows Mobile だが、
[スタート] > [設定] > [接続] > [USB接続] で USB接続時の動作を設定することができて、
「モデムとして使用する」 を選べば W-ZERO3 が PC からは USBモデムとして見える。 ところが、 HTC P3600 の [USB接続] には、 「高度なネットワーク機能を有効にする」 という項目しかなく、
「モデムとして使用する」 という項目がない。

普段なら 「HTC P3600 モデムとして使用する」 とかのキーワードで google 検索して、 一発で答を得るところなのだが、 インターネットへ接続しようと格闘しているときに 「google で検索すれば?」 という発想は出てこない (が、今から考えると HTC P3600 単体ではインターネット接続できているんだから、 多少手間でも HTC P3600 で google 検索すればよかった ^^;)。

1年前に香港 (の同じホテル) で、 この HTC P3600 を使って PC からインターネットへ接続した (その結果、SIM カードの残度数が一瞬で無くなった) はずなのに、 そのときどうやったかが思い出せない。 30分ほど格闘したがモデムとして使用する方法は分からず、 1:00am をまわった時点で、あきらめて寝る。

どうすれば PC からインターネット接続ができるのか (寝ている間も ^^;) 考えていたためか、 6:00 前に目が覚めてしまった。 心機一転、 [スタート] > [プログラム] の中を一つずつ、 しらみつぶしに可能性をさぐってみた。 すると、 「インターネット共有設定」 を発見。

お客様のノートブックPC用のUSB、 またはBluetoothモデムとしてお客様のHTC P3600を設定するためには インターネット共有を使用します。

1. スタート > プログラム > インターネット共有とタップする。
2. PCとの接続として、USBまたはBluetooth PANのいずれかを選択します。
3. ネットワーク接続として、パケット通信の設定を選択します。
4. メニュー > 接続をタップします。

「インターネット共有」 は、 「モデムとして使う」 のとは違うような気もするが...

「PCとの接続」 として 「USB」 を、 「ネットワーク接続」 として 「CSL Data-Prepaid」 (APN として 「CSLP2」 を使うように設定済) を、 それぞれ選んで 「接続」 を押すと、 めでたく PC がインターネットに接続された

とりあえずお手軽にスピードテストしてみた:

■あなたの回線速度は
【デコトラ級】
1.434 M
大きめのサイズの動画も楽しめるでしょうか? 色とりどりなコンテンツを楽しみましょう。ウサギ1号も着飾ってます。

Web ページを表示させるのはそこそこ速いのだが、 10MB のファイルを ssh でアップロードしてみたら、 6分以上かかった。 平均で 200kbps ちょっとしか出ていない。 とはいえ、 帰りの香港国際空港で無線LAN 「Free WiFi」 (PCCW が提供) につないだときと比べると速い。

後日、 Windows Mobile 携帯電話を USB モデムとして扱えると、 直接 AT コマンドでいじれて便利と思ったので、 USB Select をインストールして無理矢理モデムにしてみた。 PC 側からは Generic Serial デバイスとして認識されるようになったものの、 ターミナルエミュレータでアクセスしてみても何の反応もない。 W-ZERO3 のようにモデムとして使うことは不可能なのだろうか?

Filed under: SIM,香港 — hiroaki_sengoku @ 09:36

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