仙石浩明の日記

2015年10月6日

米国 BYOD プリペイド SIM の GoSmart を使ってみた 〜 $35 で 30日間 かけ放題、4G データ 2.5GB 〜

私は米国 AT&T のプリペイド SIM を (毎年 refill して) 維持している。 日本に居るときは料金プランを月額料金が無料で従量制の 「10¢ / minute」プランにして残高が減るのを防ぎ、 訪米する直前に 「$60 Monthly」プランに切り替えて、 $60 で 30日間 4GB までのデータ通信ができるようにしている (通話・SMS は無制限)。

ところが今回初めて 30日間を超えて 35日間米国に滞在したので、 最後の 5日間ほどデータ通信ができなくなってしまった (通話は 「10¢ / minute」プランでもできる)。 もちろん、 二ヶ月続けて 「$60 Monthly」 を契約すればデータ通信できるのだけど、 たった 5日間のために $60 も払うのはモッタイナイ。 そこで、 最近米国で流行っている BYOD (Bring Your Own Device) SIM を買ってみることにした。

BYOD SIM を買ってから気付いたが、 訪米の 20日ほど前に AT&T の 「$45 Monthly」プラン (1.5GB までのデータ通信が可能) を契約し米国滞在中に (一度だけ) 自動更新すれば、 未使用データ通信量は一度だけ Rollover されるので、 二ヶ月分の計 3GB が利用できて、 二ヶ月分の料金 $90 で済む。
BYOD SIM で 500MB 以上のデータ通信を行なおうとすると月単位の料金プランを契約する必要があって、 最低でも (SIM 代金と月額料金の合計で) $40 くらいはかかるので、 AT&T 「$60 Monthly」 + BYOD で合計 $100 になってしまう。 AT&T 「$45 Monthly」 + BYOD なら合計 $85 だが、 1.5GB + BYOD だとちょっと心許無く、 $5 の差なら AT&T の 「$45 Monthly」* 2ヶ月 3GB のほうが好ましい。
とはいえ、 一度 BYOD SIM を使ってみたかったということで... (^^;)

(注) 後述するように BYOD SIM は今まさに価格競争が起きている。 近いうちに (現時点ですでに?) 結論は変わってくるかもしれない。 すなわち、プリペイド SIM は refill して維持するよりも、 訪米ごとに使い捨てたほうがいい、ということになってしまうかも? (もちろん、訪米頻度に依存する)

日本では BYOD は、 「企業における私物端末の持ち込み」 という意味に限定されて使われているが、 米国だと持ち込み先は 「企業」 に限らず、 「年間契約が不要なプリペイド・プランへ自分の端末を持ち込む」 という意味にも使われているらしい。

もちろん米国では何年も前から、 プリペイド SIM を単体で購入し、 (日本から持ち込んだ) SIM ロック・フリー スマホに入れて使うことはできた。 でも、 AT&T や T-Mobile などのショップで (英語を喋って) 購入する必要があり、 英語がニガテだとハードルが高い。 しかも ID (身分証明) が必要 (私の場合、 米国発行のクレジットカードを提示したらそれ以上は求められなかったが、 適当なものが無ければパスポートが必要かも?)。

それが昨今の BYOD SIM だと、 スーパーマーケットで日用品を買うのと同じような感覚で買えてしまう。 英語を喋る必要もなく、 単に商品棚から SIM を手にとって買物カゴに放り込み、 レジでお金を払うだけ。 まさにバナナを買うのと同じ感覚でプリペイド SIM が買えてしまう。 従来のプリペイド SIM のように refill して維持してもいいが、 これだけ手軽に買えるなら訪米ごとに使い捨てでもいい。

ただし、 Walmart などの (万引き防止策に熱心な?) スーパーマーケットだと、 (万引きされやすい) 一部の商品は什器 (商品棚) に固定されていて、 店員に (英語で) 頼まないと手に取ることすらできない。 気軽に商品を手に取れてこそのスーパーマーケットだと思うのだけど、 商品を引っくり返して裏面の説明を読むためだけに、 わざわざ店員を呼ぶのはいかにも億劫。 お客の買う気を減退させてどうする?と思うのだけど、 それだけ万引き被害が甚大ということなのかなぁ? そもそも SIM などの商品はギフトカードとかと同様、 レジで有効化しないと使用できないはずなので、 万引きの対象にならないんじゃなかったのか? とか思ったり (SIM にも 「Not active until scanned at register」 と書いてある)。

BYOD SIMs at Target

幸い、私が GoSmart BYOD SIM を買った TARGET (パッケージには $39.95 と書いてあるのに、 なぜか 4セント高い値段で売っていた) では、 どの SIM も自由に手にとって見ることができたので、 裏面の説明をじっくり読んで、 比較検討してから買うことができた (もちろん、TARGET で扱ってる SIM だけでなく、 Longs Drugs など他の店で扱ってる SIM も比較検討した)。

とはいえ、 裏面の説明には肝心なことが書いてない。 買って本当に誰でも (非居住者でも) SIM の activate 手続きを WWW だけで完結できるのか? activate 手続きの途中で身分証明 (SSN の入力とか) や (米国発行の) クレジットカードの提示を求められたりしないのか? 追加費用が発生したりしないのか? activate するには使用するケータイの IMEI を登録する必要があると聞くけど、 その登録したケータイ以外のケータイでも使えるのか? など不安の種は尽きない (→ 全部杞憂だった, 後述)。 まあ SIM 自体は $5 もしないので ($39.95 のパッケージに $35 の refill カードが含まれているので、 SIM 単体だと差し引き $4.95)、 ダメでもいいやくらいの気持ちで買ってみた。

GoSmart というのは T-Mobile の低価格プリペイド用ブランド。 速度を 3G に抑えることで料金を安くしているらしい。 この SIM は、 activate してから 30日間、 2.5GB まで 3G 速度でデータ通信できる。 私のケータイは日本で買った北米以外の地域向けの Nexus5 (LG-D821) で、 どのみち T-Mobile では 4G 通信できないので 3G で充分。

パッケージ表面に 「UNLIMITED 4G LTE FACEBOOK ACCESS, AT NO EXTRA CHARGE」 と書いてある。 LTE で接続しているときも 3G 速度に抑えるが、 facebook をアクセスするときは速度を制限しない、ということ? 3G で接続したときはどうなるんだろう? (→ 速くなった, 後述)

GoSmart SIM は、 TARGET の他、 ドンキホーテや街中のケータイ・ショップなどでも売っていて、 最近販売に力を入れ始めているように見える。 なお、 $35/月プランで 2.5GB のデータ通信が可能になったのは今年の一月末からで、 以前は 500MB だったらしい。

開封して説明書を読むと、 SIM の activate に必要なのは以下の 6点:

  • SIM Card Serial #:
  • Phone Serial # / IMEI #:
  • Area Code for Your Phone Number:
  • ZIP Code:
  • Pick a Security PIN (4 digits):
  • Refill Code:

「SIM Card Serial #」 は ICCID (IC Card IDentifier) のこと。 同梱されている SIM の表面に印字してある 19桁の数字。 「ICCD は最長 19桁」 だとする解説が日本語で書かれた WWW ページに多いが AT&T の SIM は 20桁だし、 正しくは最長 22桁らしい。

「Phone Serial # / IMEI #」 はケータイで 「*#06#」 をダイヤルすれば表示される。 どのケータイの IMEI (International Mobile Equipment Identity) を入力すべきか悩ましいところ。 私の常用スマホ Nexus5 には (この時点では) AT&T SIM が入っていたので、 それをいったん抜いて GoSmart SIM と入れ替えるのはメンドクサイ。 とりあえず遊んでる予備機 Galaxy Mega 5.8 Duos に GoSmart SIM を入れて Galaxy Mega の IMEI を登録したいところなのだけど、 もしここで登録した IMEI のケータイと GoSmart SIM が紐づいてしまって、 そのケータイ以外では使えなくなってしまうのだとしたら、 AT&T SIM の 「$60 Monthly」 プランの期限が切れた後の 5日間、 Nexus5 で通信できなくて Galaxy Mega の使用を強いられるのは困る。

まあ、 注意書きも無いのに勝手に紐づくなんてことは無いだろうと思いつつも、 万一に備えて (一時的に) Nexus5 の SIM を GoSmart に入れ替えることにした (AT&T SIM は Galaxy Mega へ)。

「Area Code for Your Phone Number」 で好きな地域の電話番号の局番を入力すれば、 その地域の電話番号を割当ててもらえる、 ということなのだろう。 ハワイ州なら 「808」。 日本だと携帯電話の電話番号は 「090」や「080」等で、 固定電話の局番とは別になっているが、 米国だと固定電話と同じ局番になる。

なぜここで 「ZIP Code」(郵便番号) を登録する必要があるのか分からないのだけど、 「Please enter your ZIP code so we can determine what area codes are available」 と言ってくるので、 入力した ZIP の地域の局番しか選べないのかもしれない。 素直に泊っているホテルの ZIP を入力したので、 別の州の ZIP を入力するとどうなってたかは不明。

「PIN」 は適当な 4桁の暗証番号を登録すれば良い。 カスタマーサポートに電話するとき、 本人認証するために用いるらしい。

GoSmart Refill Card

「Refill Code」 は同梱されている Refill カードの下方のマスク部分を削ると出てくる 10桁の数字。 ちなみに、 この 「マスク部分」 を 「スクラッチ」 と呼んでる WWW ページをやたら目にするのだけど、 どこからそんな誤用が広まったのだろう? 「スクラッチを削る」 って文を見ると頭痛が痛い (>_<)。

以上 6点の準備ができたので、 www.gosmartmobile.com をアクセスして、 「ACTIVATE ACCOUNT」 をクリック。 あとは準備した 6点を入力していくだけ。 名前や住所も聞かれるが入力が必須な項目ではない。 ところが、 以下 2点が必須入力項目:

  • Email
  • Alternate phone number

必須なら、 説明書に書いておくべきだと思うのだけど... 「Email」 は、(誰でも持っているだろうから) まあ良いとして、 「Alternate phone number」 は日本のケータイ番号でも構わないのだろうか? 私は Google Voice の番号を持っているので、 それを入力したのだけど、 GoSmart が米国での最初の電話番号になる人はどうすればよいのだろう? ここで入力した番号に電話がかかってくる様子もないので、 ホテルの電話番号でも入力しておけば良い?

説明書に、 「When asked to select a plan YOU MUST CHOOSE THE $35 UNLIMITED TALK, TEXT & HIGH-SPEED WEB PLAN without any additional features.」 と書いてあるので、 「Unlimited Talk, Text & Web + up to 2.5GB of 3G Web」プランを選ぶ。 WWW ページの文字列を説明書と一致させておいたほうが良いのではないかと思ったり...

最後に 「Refill Code」 を入力して無事 activate 完了。 さっそく SIM を Nexus5 へ入れてみる。 APN は 「fast.t-mobile.com」 のままでデータ通信できるみたい。 でも、びっくりするくらい遅い。 測ってみると 1Mbps も出ていない。 こんなんで (AT&T SIM の 「$60 Monthly」 プランの期限が切れた後の) 5日間を耐えられるのかなぁ? 同じ 3G でも AT&T SIM なら (同じ Nexus5 で) 5Mbps 以上出るのに。 ただ、 看板通り facebook へのアクセスだけは速い。 「UNLIMITED 4G LTE FACEBOOK ACCESS」 というのは LTE じゃない 3G 接続時も適用されるらしい。

ところが実際に使い始めてみると、 意外なほど遅さは気にならなかった。 画像など大量のデータを送受信するのは、 実は facebook がほとんどだった、ということなのか...orz ただし、 AT&T と比べて 3G が圏外になる頻度が高いのは、 (GoSmart に限らず) T-Mobile の不便なところ。 ちょっと郊外へ出かけるとすぐ 2G になるのはもちろん、 市街地でも建物の奥に入ると電波が弱くなり、 2G に落ちることもしばしば。

BYOD SIMs at Longs Drugs

データ通信量が 250MB 程度で充分であれば、 LycaMobile や ultra mobile の BYOD SIM が $34 で売っていた。 いずれも T-Mobile の MVNO で、 $5 相当の SIM (Standard/micro 両対応 SIM) と、 $29 の月額料金がセットになっている。

500MB くらい使えるのであれば検討したが、 250MB というのは (5日間だけとはいえ) いかにも少ない。 しかも ultra mobile の $29/月プランのデータ通信は無制限ではない。 つまり他の SIM はデータ通信量の上限に達しても、 2G 速度で (遅すぎて実用的ではないかもしれないが) 通信できるのに対し、 ultra mobile の $29/月プランは上限に達したらデータ通信できなくなる。

T-Mobile が $35/月で 2.5GB まで使えるのだから、 T-Mobile の MVNO にはもうちょっと頑張ってもらいたいところ... と思って検討対象から外した (9/4 時点) のだが、 いま (10/5) WWW で確認したら、 ultra mobile の $29/月プランは 1GB まで LTE 速度で、 LycaMobile の $29/月プランは 500MB まで LTE 速度で、 それぞれデータ通信できるようになったらしい (^O^)。 SIM パッケージの印刷が間に合ってないということか? 1GB まで使えるなら、 ultra mobile で良かったのかも。(^^;)

前述したように T-Mobile (とその MVNO) は、 AT&T と比べてサービス・エリアが見劣りするので、 AT&T の MVNO の BYOD SIM を探していたのだが、 T-Mobile 系は SIM 本体の値段が $5 程度であるのに対し、 AT&T 系は SIM 本体だけで $10 以上するものがほとんどだった。 AT&T 系は AT&T の SIM だけでなく、 T-Mobile や CDMA (Verizon とSprint) の SIM も同梱されている (つまり 2枚ないし 3枚の SIM が入っている) ので値段が高いのだと思われる。 ちなみに NET10 の BYOD SIM は AT&T, T-Mobile, CDMA それぞれについて Nano SIM も入っているので、 全部で 6枚もの SIM が入っている。 しかもどれか一つしか使えないのではなく AT&T と T-Mobile と CDMA それぞれ独立に使える (3人で使っても良い)。

写真右下に映ってる Red Pocket $34.99 は AT&T の SIM と T-Mobile の 2枚の SIM が入っていると書いてあるが、 $29.99/月の Unlimited TALK & TEXT プランが付いているので、 SIM 部分は $5 のようだ。 無制限データ通信は含まれていないが、 「BONUS! 100MB WEB」 と書いてあるので 100MB までならデータ通信できるらしい。 ただし ultra mobile の $29/月プランと同様、 無制限ではないので上限に達したらデータ通信できなくなる。

100MB ではいくらなんでも少なすぎると思って検討対象から外したのだが、 これも今 (10/5) WWW で確認したら、 500MB に増量されている! (@_@) なんてことだ。 BYOD SIM はパッケージの印刷が間に合わないくらい急激に価格競争が起きているのかも。 間に合わないなら間に合わないなりに、 シール貼り等で対応すればいいのにと思うが。

Filed under: Hawaii,SIM — hiroaki_sengoku @ 07:00

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