仙石浩明の日記

2007年6月15日

stone に UDP ⇔ TCP 相互変換機能を実装

stone で UDP と TCP の相互 変換を実装してみた (stone.c 2.3.1.10以降)。 つまり、UDP パケットが届いたら、 その頭にデータ長 (2バイト) を付けて 次図の形式のデータにして TCP セッションへ送信する。 あるいは逆に、 TCP セッションから次図の形式のデータを受信したら、 「データ長」の部分を取り除いて 「可変長データ」の部分を UDP パケットとして送信する。

┌──┬──┬──┬─≪─┬──┐
│データ長 │ 可変長データ  │
└──┴──┴──┴─≫─┴──┘

もちろん「データ長」はネットワーク バイトオーダ (ビッグエンディアン)。 この形式は、 DNS の問合わせ/応答を TCP を使って行なう方法 (RFC1035 4.2.2. TCP usage) と 同じであるので、

# stone -n 192.168.1.1:domain/udp localhost:domain
Jun 15 06:34:35.215996 16384 start (2.3c) [15707]
Jun 15 06:34:35.248158 16384 stone 3: 192.168.1.1:53/udp <- 127.0.0.1:53

などと stone を実行 (TCP 53 を UDP 53 へ変換) しておいて、

% host -T www.gcd.org localhost
Using domain server:
Name: localhost
Address: 127.0.0.1#53
Aliases:

www.gcd.org has address 60.32.85.220
www.gcd.org has address 60.32.85.221
www.gcd.org has address 60.32.85.216

などと TCP で localhost への問合わせ (-T オプション) を行なうことができる。 すなわち、stone が TCP での問合わせを UDP に変換して ネームサーバ (192.168.1.1:53/udp) へ中継している。

あるいは逆に、

# stone -n 192.168.1.1:domain localhost:domain/udp
Jun 15 06:38:36.660967 16384 start (2.3c) [18576]
Jun 15 06:38:36.662647 16384 stone 3: 192.168.1.1:53 <- 127.0.0.1:53/udp

などと stone を実行 (UDP 53 を TCP 53 へ変換) しておいて、

% host www.klab.org localhost
Using domain server:
Name: localhost
Address: 127.0.0.1#53
Aliases:

www.klab.org has address 211.13.209.203

などと UDP で localhost へ問合わせることができる。 すなわち、stone が UDP の問合わせを TCP に変換して ネームサーバ (192.168.1.1:53) へ中継している。

この UDP TCP 相互変換機能を、 ssh や VPN-Warp などを使った (TCP) ポートフォワードと組合わせることにより、 UDP のポートフォワードが可能になる。

Filed under: stone 開発日記 — hiroaki_sengoku @ 09:05

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