仙石浩明の日記

2010年12月31日

香港の深水埗で華為 IDEOS U8150-B (EMOBILE S31HW) を買ってみた

年末に香港へ行って電脳街を巡るのが毎年の恒例行事になってきた。 香港の電脳街は、 すでに秋葉原を追い越した感じがする。 近頃の秋葉は面白いモノをあまり見かけなくなり、 たまに見かけても、 大抵は香港などで流行ってるモノを単に持ち込んだだけで、 しかも値段は香港の倍以上だったりする。 デフレと言われて久しい日本だが、 PC にしろケータイにしろ値段が高すぎる。 これから発展していくアジアと、 これから衰退していくだけの日本ということなのか。

いつものように深水埗の高登電腦中心を巡回していたら、 大一(香港)有限公司IDEOS U8150-B を HK$1380 で売っているのを見つけた。 U8150-B といえば来年1月中旬にイー・モバイルから発売される予定の Pocket WiFi S (S31HW) の同型機。 ただし、 ファーウェイによれば、 グローバル展開されている 「IDEOS」 と日本向け S31HW は別の製品、 ということらしい。 なぜ日本は 「グローバル展開」 の対象ではないのだろう?

「Pocket WiFi S」は、 音声通話機能とAndroid™ 2.2を搭載したWi-Fiルーターです。 Android™ 2.2搭載端末としては国内最安※1となる端末価格19,800円(税込)での提供と、 国内最軽量※2の重さ約105gサイズを実現しました。

「国内最安」 「国内最軽量」 つまり世界基準では安くもなければ軽くもないということ。 本来 Android は 2.2 froyo 以降からデフォルトで 「ポータブルWi-Fiアクセスポイント」 として使えるのに、 わざわざ 「Wi-Fiルーター」 と呼んでいるあたりにも、 いかに日本が世界標準からずれてきてしまっているかを感じる。

とはいえ、 日本では 19,800円でしか買えない端末が HK$1380 (約 14,500円) で買えるのなら悪くない。 思わず衝動買いしてしまった。 画面が QVGA (2.8" 320x240) だったり、 内蔵カメラが貧弱 (一応 320万画素なのだが...) だったり、 CPU が MSM7225 528MHz だったりと、 Android 端末としては見劣りするものの W-CDMA I/II/V/IX (2100/1900/850/1700MHz) に対応したスマートフォンが 15,000円弱で買えるとなると、 一気に普及が進むヨカン。 ちょうど 2年前、 ここ香港で 4バンド GSM 機を HK$899 (約 10,000円) で買ったのが遠い昔のことのようだ。

中華 Android 端末なんて 「安かろう悪かろう」 だろうなどと思ってはいけない。 カスタマイズしすぎて Android とは別物になりつつある国産スマートフォンより、 よほど素直で使いやすい (そして圧倒的に安い)。 買った当初は値段相応の期待しか持っていなくて、 メイン端末が壊れたときなどの非常用端末くらいの感覚だったのだが、 高解像度の画面 (およびマルチタッチ) を必要としないアプリのほとんどがそのまま動いてしまった。 これなら非常用としてだけでなく、 大きな端末を持ち歩きたくない時とかにも使えそう。 Android 2.2 へアップデートできない一部の国産 Android 端末だと、 動かないアプリが沢山でてきてしまう。

ただし、 多くのアプリ開発者が QVGA などという尋常でない低解像度を想定していないためか、 Android マーケットでダウンロードできないアプリが少なからずある。 そういうアプリも別の Android 端末でダウンロードして得た apk ファイルを、 「adb install」 コマンドなどで IDEOS へインストールしてみると、 ほとんどが特に問題無く使えるようだ。

購入時のファームウェアは、

Androidバージョン2.2
ベースバンドバージョン2210
カーネルバージョン2.6.32.9-perf
huawei@product #1
ビルド番号U8150V100R001C127B818SP05

だったが、 この 「ビルド番号」 だと、 日本の一部(?)のキャリアの SIM でデータ通信できないという問題がある (音声通話は可能)。 例えば、 ドコモの SIM で mopera U を使う場合は 3G 通信可能だが、 ソフトバンクの銀SIM/黒SIM や、 WILLCOM CORE 3G の SIM では接続できなかった。

Huawei のページで U8150 のファームウェアを検索してみると、

ProductSoftware NameRelease Date
U8150U8150 V100R001C02B82 7SP02(Italy Vodafone ) 2010-12-15

が見つかった。 Italy Vodafone と書いてあるあたりが気になるが、 google で検索してみると、 このファームウェアを書込んだら 3G 通信できるようになった、 という旨のページを見つけた:

huaweidevice.comのサイトから、 「U8150 V100R001C02B82 7SP02(Italy Vodafone ) Host Software」 をダウンロードして解凍し、 出てきたファイルをmicroSDにコピーして、 ボリューム上と終話ボタンを押しながら電源を入れればファームアップが始まります。 一度目最後に失敗したら一度電池を抜いてもう一度同じ操作をすれば、ファームアップが正常に完了です。
ファームアップ後は、 まっさらに初期化されるため、 最初から設定しなおしです。 とはいえ、Andorid2.2とマーケットアプリのおかげで、 Googleアカウントを入れれば、 アプリも全部自動で勝手にマーケットからダウンロードして復活してくれるので楽です。 ファームアップ後のrooted も可能です。

さらに、 元のファームウェア V100R001C127B818SP05 も Huawei サイトからダウンロードできるようなので、 最悪の事態になっても元に戻せるだろうと思い、 上記ファームウェアを IDEOS に書込んでみた。 ファームウェアに同梱されている 「U8150 Software Upgrade Guideline」 に書込み方法の説明がある (英語版とイタリア語版の説明書が同梱)。

こばこのひみつ」 に書かれている通り、 書き込みの最後で 「失敗」 するのだが、 いったん電池を抜いて再起動すると正常に起動した。 また RageAgainstTheCage exploit を利用して root 権限を再取得できた。

更新後のバージョンは以下の通り:

Androidバージョン2.2
ベースバンドバージョン22201003
カーネルバージョン2.6.32.9-perf
huawei@product #1
ビルド番号U8150V100R001C02B827SP01

ダウンロードしたファームウェアのファイル名は末尾が 「...7SP02」 だったのに、 ビルド番号が 「...7SP01」 なのが気になるが、 ソフトバンクの銀SIM や WILLCOM CORE 3G SIM で試してみたところ、 正常に 3G 通信できている。

Filed under: Android,香港 — hiroaki_sengoku @ 01:11

8件のコメント »

  1. 初めまして。

    U8150 FirmwareでGoogle検索してたどり着きました。
    当方もIDEOSを愛用しており、既にイタリアボーダフォン版FWを導入しているのですが、こちらの記事では香港版のFWのDL先の情報まで載っているのでびっくりしました。
    当方もHuaweiのサイトで検索してみたりしたのですがU8150のFWはイタリアボーダフォン版のみしかヒットしませんでした。
    差し支えなければで結構ですので、どのようにして香港版のFWのDL用URLにたどり着いたのかお教え頂けると幸いです。

    今後、b-mobile版(こちらも購入しております)のFWを探索するのに役に立つのではないかと考えております。

    ご検討の程宜しくお願い致します。

    コメント by Ursragna — 2011年1月2日 @ 20:58

  2. ビルド番号を検索してリンクをたどったら Huawei Device サイトだったのですが、
    いま改めて Huawei Device サイトを探してみたら、
    中文ページ http://www.huaweidevice.com/cn/ で検索すると、
    V100R001C127B818SP05 が出てきました。
    中文ページだと逆に V100R001C02B827SP02(Italy Vodafone) が出てこないようです。

    コメント by 仙石浩明 — 2011年1月3日 @ 12:41

  3. ありがとうございます。

    なるほど、中文ページは盲点でした。

    コメント by Ursragna — 2011年1月3日 @ 22:54

  4. はじめまして。
    当方はソフトバンクで音声通話と携帯でweb閲覧していますが
    このsimでデザリンクをするのが目的でU8150を購入しました。

    1/1にU8150-Bをヤフオクでゲットしましたが
    ソフトバンク銀SIMを差し込んで使おうと思ったら、音声通話は可能ですが
    データ通信ができません。

    APNの設定をやってもダメ、それでファームウエアをアップを勧めらました。
    Italy Vodafoneをダウンロードし、UPDATE.APPをフォーマットしたminiSDにコピーして、ボリューム上と終話ボタンを押しながら電源を押す操作を何度も試しているのですが上手くいきません。

    Unpacking の画面で黄色の△にびっくりマークで「Updatefailed」
    と表示され、ファームアップできません。

    操作ミスがあるとは思えないのですが、なにかいい方法はないでしょうか?
    もしお解りであれば教えていただきたいので宜しくお願いします。

    コメント by 宮平 — 2011年1月5日 @ 16:11

  5. もしかして microSD に直接 UPDATE.APP をコピーしていたり
    しませんか?

    microSD に dload というディレクトリを作って、
    その中に UPDATE.APP をコピーする必要があるのですが…

    詳しくはファームウェアに同梱の
    「U8150 Software Upgrade Guideline.pdf」
    を参照してください。

    コメント by hiroaki_sengoku — 2011年1月5日 @ 19:00

  6. はじめまして。

    当方、先日U8150-Bをヤフオクでゲットしました。
    Emobileで使用するために、ファームウェアをダウンロードしようと探し回っていますが、デバイスのサイトでから消えているため、入手できずに困っています。

    初めてのご連絡で、恐縮ですが宜しくお願いします。
    田舎っぺ

    コメント by 田舎っぺ — 2011年1月22日 @ 11:51

  7. 確かに Huawei Device サイトの Worldwide ページで
    「U8150」 を検索してもファームウェアが出てこないのですが、
    同サイトから Italy Vodafone向け V100R001C02B827SP03 が
    ダウンロードできるようです。

    Huawei IDEOS U8150 の各国キャリア向けファームウェアの比較」に、
    このファームウェアへのリンクを張っておきました(本文4行目)ので
    ご参照ください。

    コメント by hiroaki_sengoku — 2011年1月22日 @ 19:42

  8. 初めまして!この記事を読んで、大混雑の深水埗、高登電腦中心に
    行ってみました。同じく大一(香港)有限公司に立ち寄ってみた所、
    少し時間が経っていた為か、旧正月明けキャンペーンの為か
    ちょっぴり値下がりして、HK$1299 になっていました。
    旺角の先達廣場では、HK$1380でしか見付からず、正直人気薄で
    i-phone(各世代)、HTC、samsung、sony ericssonが盛り上がり中。
    深水埗は、どちらかというと、PCと周辺機器がメインなので
    携帯に興味がある方は先達廣場の方が良いかな、という印象を
    受けました。香港、行く度に色々な物に出会えて楽しいです。
    また、遊びに行ってみます!

    コメント by yoiko — 2011年2月23日 @ 01:12

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